娘の音を探していたら、物語に心を奪われた日

家族の思い出

昔、娘が関わったミュージカルのDVDを久しぶりに見つけました。
当時、娘は芸大でオーボエを吹いていました。

懐かしくて、軽い気持ちで再生してみたんです。

最初は「どこでオーボエ聞こえるかな?」なんて思いながら観ていました。

この作品は、明治時代。
華族のお嬢様アスカと、イギリスのサーカス団の曲芸師レオとの恋の物語。

親に決められた婚約者がいるアスカが、サーカスでレオと出会い、こっそり会いに行き、二人で街を歩くシーンがあるんです。

木村屋のあんぱんや、チョコレート、ラムネやビール。
文明開化の時代の空気が感じられて、とても素敵な場面でした。

でも気がつけば、オーボエを探すことも忘れて、すっかり物語に引き込まれていました。

後編では、二人を引き離そうとする出来事や、アスカの家族との葛藤。
そして、別れを決意するシーンへと進んでいきます。

イギリスへ旅立つ日に、レオに会いに行くアスカ。
「一緒に行こう」と言われながらも、それぞれの想いを抱えて別れる二人。

「生まれ変わって、身分も関係ない世界で会おう」

その言葉に、思わず涙がこぼれました。

そしてラスト。
物語の余韻の中で、二人が再び出会うような、あたたかい演出。

あの時、「良かった」と自然に思えました。

エンドロールでは、出演者だけでなく、作品に関わった人たちの名前と専攻・学年が流れます。

その中に「oboe 1」として、娘の名前を見つけたとき、胸がじんわりと熱くなりました。


胸に響くメロディーのところで、確かに聞こえていたあの音。
あれが、娘の音だったのかもしれません。

カーテンコールでは、出演者みんなが手を繋いで楽しそうに踊っていて、その空気まで伝わってきました。

音楽を探していたはずなのに、気がつけば物語に心を動かされていた時間。

そして、あの舞台の一部に娘がいたこと。

とてもあたたかい気持ちになった一日でした。


🌙 そして、この物語には、もうひとつ嬉しい出来事があります。

2011年の学祭で上演された「アスカと曲芸師」は、

その後とても好評で、2年後の2013年に

オリジナルミュージカルコンサートとして再演されました。

そのときのハガキやDVDも、今でも大切に残しています。

2013年再演時のハガキ
2011年 学祭ミュージカル公演のDVD

あのときの舞台が、形を変えて続いていくこと。

そしてそれを、こうして振り返られること。

改めて、すごく幸せなことだなぁと思います。


今回、このミュージカル作品のストーリーについて、たくさん語ったので、

音楽については、また別の記事でゆっくり書いてみたいと
思っています。

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